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...2007/05/11 00:26...







灰色の空。
灰色の森。
灰色の記憶。
何もかもが色褪せた中で色褪せはしない記憶。
あれはいつのことだったか。ずっと昔のことだっただろうか。それとも、少しだけ前のことだっただろうか
「――――」
カナメは思う。過去と現在-いま-。追想して想い斬って。隣にいるはずの彼を見る。
彼は変わらずそこにいた。あの時のように自分だけというわけではないようだ。
今更位置が“ずれる”ことには驚かない。静かに右肩上の宙を掴む、周りからは見えないそこにある柄を掴む。
空間が少し撓み水面のように揺れる。一息に引き抜いた。約二尺七寸、かるく反った抜き身の刀剣が姿を現した。
焔。剣、槍、鞭、弓と個人に個性があるように自分の個性は刀。手にできたこの武器も相性が良い。
「注意して。私も何が起きるか・・・、・・・?」
返事が無い。横目でちらりと盗み見る。・・・いるにはいる。
「どうかした?」
「どこか懐かしい・・・そんな気がする」
周りに視線を向けつつ、彼はそう呟いた。生気も感じられる。―――本物。
彼も何か思うところがあるのかもしれない。ただ今は彼の事を心配する時ではない。
「・・・進むわ。答えはこの先にある」
踏み出す。銀に光る刃の光が赤みを帯び始める。熱気が立ち、刃の周りの風景が揺らめいた。
この先にいるはずの“彼”のことを考える。手に持つ得物が熔けそうなほど熱くなってきているのが分かる。
あの雨の日のこと、一回目の失敗。二回目の失敗は絶対にしない。そう心にし焔を握りしめ――
「カナメ?」
隣の彼の一言、それが凍みるように熱くなっていた頭を冷やす。
ため息のように深呼吸。自分の方が大丈夫じゃなかった、焦りすぎとも今では取れる。
「何でもない。少し考え事をしてただけ」
「そう。ならいいけど」
「・・・そう、何でもない。何でもないから気にしなくていい」
小さな悩みなら、話さなくても何とかする。重荷にならない荷は自分だけが背負えばいい。
本殿の前に姿を見せている者の姿を目に映しながら、そう考えた。





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