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そして、雨は降り行く

...2006/10/03 21:05...






「―――入ったか」
風味堂の店主が呟く。
「入った」
人形遣いの少女も呟く。
2人は公園で落ち合った。びょう、と風が吹く。冬風が寒い。
月は黒い雲に覆われ、今にでも雨が降りそうな按配になっている。
「後はカナメと彼女次第か。どっちに行く?」
公園の街灯が消えている。そのために、その者達の表情までは読み取れない。
少女は考える。風が少女の着る外套の裾を弄ぶ。
「カナメの方は私が行ってもいい。君が行ってもまた何かと問題があるだろうから。・・・蒼夜はそろそろ門を開く。カナメがいない以上、このままでは――」
「・・・・このまま、では?」
「現状では、何の弊害も無く門が歪んで開く」
「歪む?」
店主は頷く。
「3つの欠片を合わせ錠とし、その錠を鍵で門に打ちとめ門を操作する。それが本来の門の開閉方式。その方法を使わずに蒼夜は無理やりこじ開けようとしている」
自分の胸に手を当て、少女は沈黙する。自分の力を確認するように。
「歪んで開いた門は閉まりはしない。・・・制御の利かない武器は危険すぎる」
「・・・でも、鍵と言っても彼の力は」
「未だに不安定すぎる。彼の性格か、環境か、何かによって覚醒が遅れたのも一つの要因だろう。そのために待った。そのために時間を割いた。・・・・だが、結局はこうなった」
「まだ」
「まだ・・・間に合うか、私達は」
「時間はないけど」
静かな沈黙。
会話はそこで途切れ、やがて、2つの人影は分かれるようにこの場を去っていく。
月は雲に隠れ、黒い雲からは雨が降り始める。しとしとと、しとしとと。
そして、闇と静寂と、雨音だけが公園を支配した。
・・・・ように見えた。
「・・・・成る程、鍵とはそういうことか」
不意に沸いた気配が呟いた。今までどこにいたかも解らない朧げなもの。
「相手の本質、もしくは対になるものを発現させるボウズのどこが鍵なのか疑問だったが、成る程な。錠を映せば鍵になる、か。よく考えたものだ・・・」
何かが飛び、地を踏みしめる音。どうやらその気配は木の上にいたらしい。
「興味深いが、面白い結果を生むかは別だし、時間も無い」
風が吹く。木の葉の揺れる音。
「・・・嵐になるか」
風が吹く。吹き荒れるように吹く。
「ボウズの方は最低でも2:1、なんとかなるだろ。問題は蒼夜だが・・、まぁいい。時間を稼ぐぐらいはできるか」
風が吹く。その風に後押しされるように金色の気配が消えていく。
「喜劇か悲劇か。・・・それとも惨劇か。どうなるかお前なら分かるか、要(カナメ)」
気配が消えた。もう一度風が吹くとき、そこには誰もいない。

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(会話、公園→散会)


遅れてすいませんですよ、後は月ノ宮さんよろしくです
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