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under the moon light Vol.1

...2006/05/23 23:33...







月が出ていた。雨上がりの街に柔らかい光を落とすように煌々と丸く光っている。
星は月の光に霞み、その姿を比較的明るい空の中に隠していた。
月を見る数対の目。ぞれぞれが違う立場で、それぞれが違う場所で月を見ている。

―迷う者
―祓う者
―貫く者
―識る者
―すくう者
―黙する者

それぞれが考え、考えて、考え抜いて。
誰かの苦しみと悲しみを他所に、件の流れは止まらず。
信じるものを横にして彼らは―――

「・・・」
パタンと、紅夢はノートを閉じる。椅子の背もたれによりかかりつつ、ふぅと息を吐いた。
机の端に置いたカップへと右手を伸ばす。その手がぴく、と震え空中で静止する。
「・・・いたの」
「今回は詩的だね。とあることに類似する点が多々あるけど」
「話はお話。作り話。私の作ったただの話」
綾人が彼女の座る椅子の後ろに立っていた。どこかカナメに似た彼が目を細める。
「・・・私はその話に出てくるのかな?」
少しだけ首を横に振る紅夢。右手でカップを持ちながら引き出しにノートをしまい、椅子から立ち上がる。
「書き手に吊られる人形は、誰の代わりにもならない。例えその姿が誰かに似てるとしても」
カップの中に入る液体をずず、と啜り、カップをテーブルに戻す。視線がカップから、窓へと移る
「雨。止んだね」
「あぁ、どうやら沈静化したようだ・・・ね」
月は薄く黄色く、その光は柔らかい。
「・・出かけるのかい?」
壁にかかるハンガーから外套を外し、紅夢がそれを小脇に抱えるのを見、綾人は訊ねる。
「ちょっと出かけてくる。帰りが遅くなっても、気にしないでくれると嬉しい」
返事を返してくれる相手の返事を待たずに、紅夢は部屋を出て行こうとする。
「紅夢」
「何」
律儀に彼女は止まる。ただ、モノトーン調の声。
「・・・・、・・・」
「・・何?」
「・・下に新しいのがいくつかある。扱えるのなら、好きなものを使っていいよ」

「・・私達のはあるの?」
「ある。使いたいなら持っていってくれて構わない」
それを聴くと歩みを再開し、部屋を出る紅夢。部屋の退出時に何か言ったような気もするが、空耳かもしれない。
残されるは綾人。天窓から月の光が部屋の中に差し込み、彼が淡く光って見える。
「相変わらず・・。彼女らには甘いか」
自嘲。その笑みを見たものはいなかった。

(紅夢、外出。綾人が用意したものの設定は以降の人がどうぞ)
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